出会いと検便
こんにちは
だんだん春っぽくなってきましたね〜🌸
この時期、新しい家族(ペット)をお迎えしました♡
と仔犬仔猫を診る機会が多くなったりします✨
ブリーダーさん、ショップからや
譲渡会、道端にいるのを保護したetc...
飼い主さんの数だけ家族との出会いの縁があります(*^ω^*)
お迎えしたら健康診断を兼ねて
動物病院に連れて来られる飼い主さんがほとんどだと思います。
その際に出来れば持ってきて頂きたい物です♪
【ブリーダー・ショップ・譲渡会からのお迎えの方】は
今まで打ったワクチンの証明書など
渡された書類一式を持参して頂きたいです。
最初の契約時に沢山の書類を渡されると思います。
色々な説明もキチンと聞かれてると思いますが
一気に沢山説明されて意外に「この書類なんだっけ?」
という事があったりします。
その中に勧められて入ったペット保険や
以前お話したマイクロチップの資料など
重要な書類も沢山あります。
保険もペットの症状や契約内容によっては
すぐに使える物もありますので
一式持って来て頂けると私達の方でも確認でき
ご説明する事が出来ます!
【外で保護した方】は
保護した動物はもちろん
新鮮な便を持って来て頂きたいです。
これは仔犬(は最近見かけませんが)
仔猫、成犬成猫にも言える事ですが
お腹の中に虫がいる事がほとんどです。
よちよち歩きの仔猫ちゃんにも
お母さんのお腹に虫がいた場合、胎盤感染によって
虫が移行してる可能性があります。
動物病院で検便する事で目には見えない虫卵を顕微鏡で見る事が出来ます。
下の画像は代表的な寄生虫の1つ
回虫の卵、回虫卵です。(×100)
動物用の駆虫薬がありますので
それを飲ませてお腹の虫を駆除します。
他にも動物のお尻や便に
白いゴマの用な物がついていたら
それも寄生虫の1つ瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
の片節の可能性が高いです。
成虫では大きい個体で50cm以上になる事もあり
片節数は100個以上になったりします。
厄介な原虫の1つにジアルジア症がありますが
一般的な検便では見つかりにくい為
抗原検査を行います。
未成熟な原虫をシストといいますが
経口感染で体内に入り
小腸で栄養型虫体になり、そのまま寄生しながら動物の栄養をもらいます。
(栄養型虫体の染色〈国立感染症研究所〉)
このジアルジアは感染力の強さから
一般家庭より密集型の繁殖施設(ブリーダー)やショップで感染する事が多いというデータが出ています。
症状としては下痢や水用便が続きます。
(まれに普通便の子もいます)
例え外で保護した子でなくても
体調が優れない、下痢をしている場合は必ず便を持って来て下さい。
また、先ほども書きましたが非常に感染力が高い為
ジアルジア症になってしまったら便をすぐ処理する他
隔離をしてケージやサークルや食器を熱湯消毒(熱に弱いです)をしっかりし
飼い主さん自身もよく手洗いをして下さいね!
目黒区に“公益財団法人目黒寄生虫館”という
寄生虫専門の研究博物館があります!
(デートスポットにもなっているそうですよ〜)
私も行った事がありますが色々と衝撃を受けました。
ご興味ある方は行ってみてはいかがでしょうか✨